NO.57 長期分割弁済
<事案>
アコム1社残債務合計300万円の分割による支払の事案。ご依頼者様が72回(6年間)での弁済を希望し,長期間の分割支払和解は貸金業者が難色を示し,交渉は難航すると思われました。
<解決に至るまで>
各社の債務額と和解内容(概要)
○アコム 残債務額:約304万円 分割和解:3万6000円 × 84回(7年間)払い
<最終的な結果>
ご本人は,破産や個人再生を申立することができない事情があるため,任意整理での解決を選ぶしかありませんでした。利息制限法による引き直しによる減額の見込みもなく,債務額が大きいため,長期(72回,6年)分割弁済での提示となりました。債権者が難色を示すと思われましたが,当方で弁済案を作成し,積極的に交渉を進めたこともあり,何とか経過利息(注1)一部カットと将来利息(注2)なしで和解することができました。
【用語説明】
(注1)「経過利息」
受任通知発送後,貸金業者との和解成立までに発生する利息・損害金のこと。 貸金業者によって異なるが,経過利息の全額免除は難しい傾向がある。
(注2)「将来利息」
貸金業者との和解成立後,完済するまでの間に発生する利息のこと。 当事務所では,原則将来利息なしで和解をしている。将来利息が発生しないので,任意整理中は,債務は増えることはなく,弁済で減っていく一方になる。
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