NO.180 長期分割弁済による和解交渉

＜事案＞

　消費者金融４社、負債総額約７２万円の任意整理手続き。失業し返済が困難な状況から当事務所にご相談に来られました。

 

 

＜解決に至るまで＞

各社の債務額と和解内容（概要）
○Ａ社
　残債務額：約２２万円　分割和解：６，０００円　×　３６回払い
○Ｂ社
　残債務額：約８万円　分割和解：６，０００円　×　１４回払い
○Ｃ社
　残債務額：約２５万円　分割和解：７，０００円　×　３５回払い
○Ｄ社
　残債務額：約１７万円　分割和解：５，０００円　×　３４回払い

 

 

＜最終的な結果＞

　相談者は就職活動に力をいれ、直ぐにお仕事が見つかりました。毎月２５，０００円以内であれば返済していくことが可能であったため、任意整理での解決を選択しました。長期分割弁済での提示となり，債権者が難色を示すと思われましたが，当方で弁済案を作成し，積極的に交渉を進めたこともあり，何とか経過利息（注１）一部カットと将来利息（注２）なしで和解することができました。毎月の返済は８万円から５万３０００円になりました。

 

 

 

 
【用語説明】
　（注１）「経過利息」
　受任通知発送後，貸金業者との和解成立までに発生する利息・損害金のこと。
貸金業者によって異なるが，経過利息の全額免除は難しい傾向がある。
（注２）「将来利息」
　貸金業者との和解成立後，完済するまでの間に発生する利息のこと。
　当事務所では，原則将来利息なしで和解をしている。将来利息が発生しないので，任意整理中は，債務は増えることはなく，弁済で減っていく一方になる。