NO.197 債務額の大きい任意整理
<事案>
カード会社7社,合計約560万円の分割による支払の事案。債務総額が大きいため,交渉は難航すると思われました。
<解決に至るまで>
各社の債務額と和解内容(概要)
○三井住友カード
残債務額:約85万円 分割和解:1万4000円 × 60回(約5年)払い
○ポケットカード
残債務額:約80万円 分割和解:1万3700円 × 60回(約5年)払い
○ジェーシービー
残債務額:約40万円 分割和解:7000円 × 59回(約6年)払い
○近畿しんきんカード
残債務額:約60万円 分割和解:1万円 × 60回(5年)払い
○イオンクレジットサービス
残債務額:約70万円 分割和解:1万2000円 × 60回(5年)払い
○ゼビオカード
残債務額:約20万円 分割和解:3400円 × 59回(約5年)払い
○セブンCSカードサービス
残債務額:約200万円 分割和解:3万4000円 × 60回(5年)払い
<最終的な結果>
債務額560万円で任意整理での解決は難しい金額ですが,本人の強い希望から任意整理での解決を選択しました。金額が大きいため各社とも強気の姿勢であり,将来利息(注1)付加の主張される可能性もありました。しかし,当方で弁済案を作成し,積極的に交渉をした結果,将来利息及び経過利息(注2)一部カットで和解することができました。
【用語説明】
(注1)「将来利息」
貸金業者との和解成立後,完済するまでの間に発生する利息のこと。
当事務所では,原則将来利息なしで和解をしている。将来利息が発生しないので,任意整理中は,債務は増えることはなく,弁済で減っていく一方になる。
(注2)「経過利息」
受任通知発送後,貸金業者との和解成立までに発生する利息・損害金のこと。
貸金業者によって異なるが,経過利息の全額免除は難しい傾向がある。
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