NO.272 債務整理 ⇒ 再度の和解交渉

<事案>

 消費者金融2社,合計約123万円の分割による支払の事案。本人と債権者で和解後,本人が支払を延滞したため,本人と債権者間の信頼関係がなくなっており,不信感を持つ債権者と交渉をすることになりました。

<解決に至るまで>

各社の債務額と和解内容(概要)

○ニッセン・クレジットサービス

 残債務額:約65万円   分割和解:1万2000円 × 55回(約5年)払い

○アビリオ債権回収  

 残債務額:約58万円 分割和解:1万円 × 59回(約5年)払い

<最終的な結果>

 債権者は不信感しか持っていないと思われたので,可能な限り早く各債権者に提案書を送り,積極的に動きました。予想通り債権者は,「本当に大丈夫ですか?」など厳しい態度でしたが,何とか和解を締結しました。もちろん将来利息(注1)はなしで,経過利息(注2)一部カットで和解することができました。

<担当者から>

 ご本人で和解したあと,延滞してしまった場合でも交渉の余地はあります。厳しい交渉になりますが,あきらめてはいけません。

【用語解説】

(注1)「将来利息」

 貸金業者との和解成立後,完済するまでの間に発生する利息のこと。

 当事務所では,原則将来利息なしで和解をしている。将来利息が発生しないので,任意整理中は,債務は増えることはなく,弁済で減っていく一方になる。

(注2)「経過利息」

 受任通知発送後,貸金業者との和解成立までに発生する利息・損害金のこと。

 貸金業者によって異なるが,経過利息の全額免除は難しい傾向がある。

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