NO.292 債務整理 ⇒ 判決を取られた債権者との和解交渉

<事案>

 消費者金融1社,115万円の一括による支払の事案。判決を取られており,債権者は非常に強気の対応,さらに差押えなどの強制執行の可能性もありました。

<解決に至るまで>

各社の債務額と和解内容(概要)

○アコム

 残債務額:115万円   一括和解:85万円 × 1回払い

<最終的な結果>

 本人の預金と親族からの援助で和解金を準備し,一括払いでの交渉をしました。全額の支払いが難しいため,債権者と本人の意向を確認し,提示案と対案のやりとりを経て何とか和解をすることができました。もちろん将来利息はなしで,遅延損害金と経過利息(注2)一部カットで和解することができました。

<担当者から>

 かつて(10年以上前)一括払いの場合は,ある程度の減額で和解をすることができましたが,近年減額は限られています。インターネット上で大幅減額したとの解決事例もありますが,昔の情報か,話を盛っているのではないかと思います。

【用語解説】

(注1)「将来利息」 

 貸金業者との和解成立後,完済するまでの間に発生する利息のこと。

 当事務所では,原則将来利息なしで和解をしている。将来利息が発生しないので,任意整理中は,債務は増えることはなく,弁済で減っていく一方になる。

(注2)「経過利息」 

 受任通知発送後,貸金業者との和解成立までに発生する利息・損害金のこと。

 貸金業者によって異なるが,経過利息の全額免除は難しい傾向がある。

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