NO.322 債務整理 ⇒ 裁判手続での和解交渉

<事案>

 消費者金融1社,クレジット会社1社,合計454万円の債務整理。消費者金融については訴訟が進行しており,裁判上で和解交渉をする必要がありました。

<解決に至るまで>

各社の債務額と和解内容(概要)

○アイフル(訴訟進行)

 残債務額:390万円  分割和解:3万4000円 × 120回(10年)払い

○三井住友カード

 残債務額:54万円  分割和解:9000円 × 60回(5年)払い

<最終的な結果>

 アイフルは,訴訟手続が進行しており,敗訴確実の状態でした。判決を取られてしまうと強制執行をされる可能性があり,ご本人の生活の基盤を失うこともあります。そのため,アイフルと裁判上で和解交渉を行い,毎月の支払金額を抑えて長期間での支払で何とか和解することができました。もちろん将来利息(注1)はなしで,遅延損害金と経過利息(注2)一部カットで和解することができました。

<担当者から>

 裁判所から訴状が届いたら,早めに専門家に相談することをお勧めします。

【用語解説】

(注1)「将来利息」 

 貸金業者との和解成立後,完済するまでの間に発生する利息のこと。

 当事務所では,原則将来利息なしで和解をしている。将来利息が発生しないので,任意整理中は,債務は増えることはなく,弁済で減っていく一方になる。

(注2)「経過利息」 

 受任通知発送後,貸金業者との和解成立までに発生する利息・損害金のこと。

 貸金業者によって異なるが,経過利息の全額免除は難しい傾向がある。

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