NO.172 住宅ローンの保証債務と破産

<事案>

 相談者は夫が自己破産手続きをしたことにより、住宅ローンの保証人として残債務を請求されるようになりました。相談者は無職で収入もなく、支払い不能な状況であることから今回、破産手続をすることになりました。

 

 

<解決に至るまで>

○住宅ローンの保証債務
 約定残債務:300万円

 

 

<最終的な結果>

 相談者の夫が所有していた不動産は既に債権者により競売手続きをされるも、住宅ローンの負債が620万円ほど残ってしまいました。夫婦で少しずつ返済を続けるも、家計収入の減少により返済することが困難になり、夫は自己破産しました。今回相談者は特に所有する財産もなく、同時廃止事件として破産手続(注1)を申立て、無事免責の決定がなされました。

 

【用語説明】
(注1)同時廃止事件 (破産法216条1項) 通称「同廃事件」
 破産者の財産が少なく,破産手続の費用の捻出ができない場合に,破産開始決定と同時に破産手続を終わらせる決定をする手続。引継予納金は不要であるが,裁判所の書面審査のため,原則申立時に必要資料をすべて提出し,事細かに報告する必要がある。

 

 

 

 

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