NO.473 生活費のための借金が膨らみ、破産手続をおこなった事例

<事案>

 相談者は、婚姻後、月に8万円程のパート収入を得ていましたが、妊娠を機に仕事を辞め、家計収入が減少したため、生活費の補填のためにクレジットカードを利用するようになりました。当初は滞りなく返済していましたが、徐々に借金の額が膨れ上がり、300万円程までに膨れ上がってしましました(保証債務を除く)。生活は夫の収入を合わせてもギリギリの状態だったため、借金返済について当事務所に相談に来られました。

<解決に至るまで>

債権者数      4社

残債務額  約800万円(内保証債務500万)

<最終的な結果>

 破産原因は、生活苦によるものであり、浪費などの免責不許可事由はまったくありませんでした。特に財産も無かったため、同時廃止事件(注1)で申立をしました。裁判所から今後の生活再建策を求められましたが、反省の意を含めて丁寧に文章を作成し、無事免責決定がされました。

【用語解説】

 (注1)同時廃止事件 (破産法216条1項) 通称「同廃事件」  

 破産者の財産が少なく,破産手続の費用の捻出ができない場合に,破産開始決定と同時に破産手続を終わらせる決定をする手続。上記引継予納金は不要であるが,裁判所の書面審査のため,原則申立時に必要資料をすべて提出し,事細かに報告する必要がある。方になる。

<お客様の声>

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