NO.282 債務整理 ⇒ 認知症と破産申立
<事案>
認知症で以前のことを思い出すのが難しい方の破産申立。
<解決に至るまで>
債権者数 9社
残債務額 約520万円
財産 特になし
<最終的な結果>
ご本人は,外傷性の脳出血が原因で認知症となり,以前のことを思い出すのが難しい状態でした。同居している家族の方と同席のうえ聞き取りを進め,本人の供述だけでなく資料の裏付けを取りながら進めました。
ご本人とご家族は,破産開始決定(注1)と免責(注2)がされないと不安に思っていたようですが,何とか申立書は完成し,丁寧に進めたためか裁判所からは特に指摘もなく,無事免責がされました。
<担当者から>
ご家族の支えがあったからこそ進めることができました。
【用語解説】
(注1)破産開始決定
破産手続を開始する破産裁判所による決定(破産法30条)
(注2)免責 (破産法248条以下)
破産開始決定時に存在する借入金などの債務につき,支払義務を免れる手続き。 個人の破産者は,免責不許可事由(破産法252条)がないか,あっても裁量免責相当とならば免責決定を受ける。
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