NO.408 債務整理 ⇒ 個人事業主の破産申立
<事案>
個人事業(訪問販売業)での借入金につき,破産申立をした事案。
<解決に至るまで>
債権者数 8社
残債務額 約900万円
財産 保険9万円
<最終的な結果>
コロナ禍で訪問販売ができなくなり,返済が難しくなったため,破産申立を希望されました。
個人事業主が破産申立をする場合は,破産管財事件(注1)として申立をする必要があります。全債権者への受任通知(注2)をしたのち,債権者からの回答が届き次第,申立をしました。
個人事業者ですので,預金などは自由財産拡張(注3)の申立をすれば保護されます。裁判所と破産管財人に対し,事業に関する調査・報告と自由財産の説明をするなど,やることは多岐にわたりましたが,事前調査と報告によるものか手続はスムーズに進み,免責(注4)がされました。
【用語解説】
(注1)破産管財事件 (破産法31条1項) 通称「管財事件」
破産管財人が選任され破産者の財産をお金に換え債権者に配当するお金を確保する手続。
大阪地方裁判所の場合,破産管財人への引継予納金20万5000円の納付が必要。
(注2)受任通知
弁護士から債権者に対し,債務者本人の代理人として債務整理手続を行うことを知らせる通知。貸金業者は,受任通知到達後,正当な理由なく本人に請求することはできなくなる(貸金業法21条9号)。
(注3)自由財産拡張
個人破産の場合に,破産者の経済的再生のため,破産財団に属しない財産の範囲を拡張する手続。一般的に拡張が認められるのは,預金,保険,退職金,自動車,敷金。拡張が認められると,破産管財人に処分されず,破産者の財産として保護される。
(注4)免責 (破産法248条以下)
破産開始決定時に存在する借入金などの債務につき,支払義務を免れる手続き。
個人の破産者は,免責不許可事由(破産法252条)がないか,あっても裁量免責相当とならば免責決定を受ける。
<お客様の声>
1.当事務所にご相談いただけた理由をお教えください。 | |
自宅に近く事務所のwebサイトを見させていただいた時、相談しやすい雰囲気であったため。 | |
2.当事務所のサービスや接客についてのご感想をお聞かせください。 | |
■非常に良かった □良かった □普通 □悪かった | |
3.当事務所のサービスや接客について感じたことをご記入ください。 | |
私を担当していただいた司法書士の先生は丁寧なヒアリングと誠実な態度で対応してくださったことに感謝しております。また相談室も完全個室でプライバシーが保たれていたことも大きな安心感がありました。 |
- NO.650 債務整理 ⇒ 【破産】・生活費と破産
- NO.646 債務整理 ⇒ 【破産】・ギャンブルと破産
- NO.645 債務整理 ⇒ 【破産】・後見人と破産
- NO.643 債務整理 ⇒ 【破産】・生活費と破産
- NO.642 債務整理 ⇒ 元妻のうつ病により返済が困難となった事案と破産申立
- NO.641 債務整理⇒破産手続開始申立事件
- NO.639 債務整理 ⇒ 法テラス利用と破産申立
- NO.637 債務整理 ⇒ 少額のギャンブルと家族の一人が財産管理する特別事情と免責
- NO.632 債務整理 ⇒ ネットカジノ・情報商材への投資と免責
- NO.630 債務整理 ⇒ 自爆営業と破産申立
- NO.629 債務整理 ⇒ 任意整理後の病気と破産
- NO.627 債務整理 ⇒ 任意売却と破産
- NO.621 債務整理 ⇒ 【破産】・病気と破産
- NO.619 債務整理 ⇒ 【破産】・法人、代表者の破産
- NO.616 債務整理 ⇒ 【破産】・生活費不足による破産
- NO.615 債務整理 ⇒ 【破産】・偏波弁済と破産
- NO.614 債務整理 ⇒ 【破産】・事業の停止と破産
- NO.613 債務整理 ⇒ 【破産】・浪費と破産
- NO.612 債務整理 ⇒ 浪費を裁判所に申告していなかったが、免責された件
- NO.611 債務整理 ⇒ 【破産】・生活費不足と破産